マスヤゲストハウス

 

どちらかと言えば人見知りである。

初対面の人と意気投合してみんなでワイワイ…したことあっただろうか?

これまでゲストハウスには数えるほどしか泊まったことがなかったけど

ある日、雑誌でマスヤゲストハウスをみてその姿に一目惚れ!

明治時代から続いた老舗旅館を、女性オーナーが買い取って改装したらしい。

宿泊してみたくて旅の予定もそこそこに長野県の下諏訪へと向かった。

 

インパクトのある赤い塀、重厚な門をくぐると、さっそくあらわれた縁側。

いつか縁側のある家に住んでひなたぼっこするのが私の夢。中庭の方とふたつある。

広いリビングの真ん中には20人くらいは座れそうなゆったりした大きなテーブル。

ペチカストーブがあり、赤レンガの煙突が吹き抜けになった2階まで続いている。

キッチンを囲むカウンターが夜はバーになって街の人と旅の人の交流の場になる。

 

せっかくゲストハウスに来たのだから、と勇気をだしてスタッフの方に話しかけ

下諏訪のことや、おすすめのお店を教えてもらった。

冬はー15℃まで気温が下がること、諏訪大社が四社もあるとは知らなかった。

いつの間にか共通の趣味の話題になって熱く語り合っていたのだった。

 

今はなんでもインターネットで検索できるけれど、やっぱりその土地のことは

住んでる人に聞くのが一番。地元への愛がじんわりと伝わってきた。

こうして時間を気にせずにゆっくりお話しできるのがゲストハウスのいい所だな

とあらためて思った。

 

観光マップには載っていないまぼろしのおいしいパン屋さんを教えてもらう。

週2日しか営業しないけれど、ラッキーなことに私が行った日は営業日だった。

しかも諏訪大社の近くで作られているなんて、なんだかご利益がありそう。

焼きたてのパンの匂いを漂わせつつ、東京に向かう中央本線に乗り込んだ。