月見るきみ想う

 

浅草にある「だっちゃ」に行ってきた。

佐渡の両津出身のお姉さんがちゃきちゃき切り盛りするお店。

春にしては暑かったこの日、カウンターに座りまずはノンアルコールビールでも

とメニューを探してものっていない。それもそのはず、店主は利き酒師で

佐渡の6つの蔵元から直送される地酒がつねに60銘柄以上そろっているのだ。

ノンアルコールなんて甘えたことを言ってる場合じゃなかったと反省。

 

海の幸やお肉など目移りしつつも、気になったのは卵かけごはん。

放し飼いのにわとりが産んだ卵、お米、そこにかけるお醤油まですべて佐渡産。

シンプル イズ ベストである。ほかにイカながもや「へんじんもっこ」のサラミ

など島ではおなじみの料理で、つかの間の旅気分を味わった。

 

せっかくだからと近くにある浅草寺にも立ち寄ることにした。

仲見世のお店はとっくに閉まっている時間、シャッターに描かれた三社祭の絵が

電球でほんのりと照らされていた。観光してる人もちらほらいる。

上京したてだろうか、初々しいスーツ姿のグループが楽しそうに歩いていた。

にぎやかな昼間とは違うしっとりした雰囲気の浅草寺、夜に来るのもいいな。

 

屋根のむこうにはライトアップされたスカイツリーもよく見える。

さっきまで佐渡気分を味わっていたけど、やっぱりここは東京なんだ。

見上げた夜空には黄身のような満月が浮かんでいた。