おまかせが好き

 

宝くじが当たった。

3千円…せっかくだから、なにか普段ならやらないことに使いたい。

そうだ、自分用にブーケをつくってもらおう!とひらめいた。

プレゼントに贈ることはあっても、なかなか自分では買わない。

 

3千円をお財布に入れ、意気揚々と憧れの花屋さんに行く。

いつも中に入れずお店の前をウロウロするだけだったけど今日は違う。

「ご用途は?」「あっ、自分用です」ちょっと恥ずかしい。

「グリーン多めで素朴な感じで…、あとはおまかせします。」

 

そう、私はおまかせが好きだ。美容院に行った時も大まかなイメージを

伝えたら、あとはその美容師さんにおまかせ。

それで何回も失敗したことがあるけど、わくわくするからやめられない。

オーダーして、お店の外で待つこと20分。

出来あがったブーケには初めて見る花が多くて、いい意味で想像と

違ってびっくりした。こーゆうのが楽しい、おまかせにしてよかった!

家に帰って、ガラスの容器に移しかえるとブーケの時よりも

ひとつひとつの花の個性がよくわかって、そりゃもうかわいい。

 

最近、ハマって読んでいる女優でエッセイストの高峰秀子さんの本に

「花をどっさり買ってきて、家にある器にかざる。

そして何もせず、ただぼけーっと眺めるのが至福の時間。」

と書いてあった。ほんとに、花が生活の中にあるのは幸せだ。

私もしばらくは、ぼけーっと見て癒されよう。