家でネガの整理をしていたら、猫を写したコマがたくさんあった。

けっこうな枚数があるから一冊シリーズでまとめようかと思うほど。

 

とくに意識したわけではないけれど、道で出会ったら「どーも」って

あいさつがわりに1,2枚撮らせてもらう。なんてことない場所でも猫が

そこにいるだけで、ストーリーがあるような写真になるから不思議だ。

実家でインコを飼っていたときは、猫は天敵!くらいに思っていたけど

バイト先のひとがみなそろって愛猫家で、目尻をさげてうれしそうに

自分の飼い猫の話をしたり、かわいいでしょと写真を見せられたり、

ある時などはお店にふわふわの子猫を連れてきたりするものだから、

私もいつの間にか少しずつ好きになっていた。

 

昔、住んでいたアパートの近くに公園があっていつも三毛猫がいた。

どこかの家のその猫は、小柄でどことなく品があり姉さんという感じ。

私の姿に気づくと、しかたないわねぇ…といった足取りでゆっくり

こちらに歩いてきて、ごろんと横になると撫でさせてくれた。

触り方が気に入らないのか、ときどき容赦なく猫キックがはいる。

クールなこの猫に20歳そこそこだった私は面倒をみてもらっていた

ような気がする。さみしい時にはカメラを片手に、よく会いに行った。

 

愛鳥家としては「猫がすき!」と言うのはなんだかくやしいし、もし一緒に

暮らしたとしたら夢中になって一日中あとをつけたり、ちょっかいをだして

まちがいなく猫にうっとおしがられるだろう。

今のところ恋心はそっと隠したまま、ビミョーな関係を保っている。

 

 

 

1

Calendar

S M T W T F S
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
2425262728  
<< February 2019 >>

Archive

Mobile

qrcode

Selected Entry

Link

Profile

Search

Other

Powered

無料ブログ作成サービス JUGEM