読書の秋

 

町を歩くと、どこからかふんわりと金木犀の香りがしてうれしくなる。

ご近所の栗園では生栗や焼き栗が買えるそうで、販売日には行列だ。

秋といえば読書と胸を張っていえるほど本は読まないけれど、日記や

エッセイが好きで高山なおみさん、いしいしんじさん、川上弘美さん

、服部みれいさんなどの本を図書館で借りては読んでいる。

 

ふと気がついたけど、日記以外にもハマっているジャンルがあった。

「誰かがお店をはじめる」という内容の本だ。

渋谷のすみっこでべジ食堂、わたしの小さな古本屋、ガケ書房の頃、

花屋になりたくない花屋です。

お店をはじめることになった経緯から、場所探し、内装にまつわる

あれこれ、開店してからのできごとが書かれている。

自分の実家が自営業だからだろうか、読んでいるとやけに感情移入して

しまい、一緒にお店をつくっているような気分になっている。

経営することのむずかしさや、お客さんとの関係、店主のこだわり。

自分の子供のようにお店を守ろうとしていて愛情が伝わってくる。

 

最近読んだのは、東京の桜新町で「砂の岬」というカレー屋さんを

されている鈴木さんご夫婦の本、不器用なカレー食堂だ。

学生時代のこと、2人の出会い、初めてインドに行ったときのことや、

お店をはじめるまでのエピソードがそれぞれの言葉で書かれていて

ご本人は不器用と言っているけれど、その姿はとても真摯で泣けてくる。

一気に読むのがもったいなくてちびちび読み進めた。(途中2回ほど号泣)

インド人はそんなに頻繁にチャイを飲むのだろうか?バナナの葉っぱが

お皿がわり?!すっかり影響されて、インドに行ってみたくなっている。