モダニズムと弘前

 

初めて会った人に「趣味はなに?」と質問されることがたまにある。

写真を撮るのも、音楽を聴くのも好きですねぇ…とだいたい答えるけど、

本当はもうひとつある。建物をみることだ。街に残ってる昭和な建築や、

うっとりするようなゴージャスな洋館も好き。話しはじめるとタイルが

どうとか、この手すりのカーブがたまらないなど、オタク的な部分が

ですぎてしまい、会話が弾まなそうなのでこれはあまり人には言わない。

 

建築家では、前川國男の設計した建物が好きだ。

ル・コルビュジエの元で学んだモダニズム建築の旗手。日本の建築界を

リードしたとあるが、むずかしいことはわからない私はただ建物を前に

して「かっこいい!」とときめいているだけのミーハーなファンだ。

どの作品にも遊び心があって、どこか親しみやすさがあるように思う。

何年か前のこと。雑誌ブルータスでみた弘前市民会館がとてもステキで、

実際に見てみたい!と春がはじまったばかりの青森県に向かった。

 

弘前市には前川國男の手がけた建築が8作品あり、デビュー作もある。

さらに明治時代に建てられた洋館や教会もたくさんあって、建物好きには

夢のような場所だった。うれしい悲鳴とはまさにこのことだ、と思いつつ

2泊3日の滞在中、朝早くから暗くなるまで見学してまわった。

撮った写真を見ながら、また行きたいなぁと夢の場所を思いだしている。