NO FILM NO LIFE

 

ヨドバシカメラにフィルムを買いに行ったらいつも使っているフィルム

が棚に見当たらない。品切れ中かな?と思って店員さんに聞いたら

「生産終了しましたよ」さらっと言われた。

あまりのショックにその場に立ち尽くし、結局なにも買わずに店をでた。

がっくりと肩をおとして夜の街をさまよいながら、そろそろデジタルに

するべきなのか、と悲しい気持ちでいっぱいだった。

 

わたしがフィルムを好きな理由はなんだろう?

 

写真のセレクト中に、たしかあそこで撮ったあのコマがあったはずと

ふと思い出して、おぼろげな記憶をたよりにネガを探しはじめる。

20年分のネガはけっこうな本数で、一日かけての捜索はほぼ半泣き。

気に入ったコマはきちんとアルバムに入れているけど、それ以外は

整理せずにざっくりしまってあるからだ自分め、と毎回反省はする。

 

昔のネガを引っぱりだして見ていると、思わぬ発見をすることもある。

撮ったときはピンとこなくてプリントもせずにすっかり忘れていたけど、

(あれっ?これ…すごくいいのでは?!)ということがよくあるのだ。

寝かせておいたから熟成されたのか、いいと思うポイントがかわったのか。

そんなときはまるで山の中からお宝を見つけたかのように一人で大興奮。

フィルムはお金がかかるし、ネガやプリントを保管するスペースも必要だ

けど、こーゆうことがあるからおもしろくてやめられない。

 

ある写真家の人がインタビューで「フィルムは消せないのがいい」と

言っているのを読んで、たしかにと共感した。

デジタルで撮影していたらたぶん消してしまっていたであろう写真が

何年かたって、急に輝いてみえることもある。

 

デジカメを買おうかとちょっと考えたりもしたけど、機械が苦手だし

まだまだフィルムで撮り続けたいと願う今日この頃だ。